Jul 23, 2010
リークを発見するには
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本格的な夏を迎え、和歌山県白浜町千畳敷近くにある洞窟には数万匹のユビナガコウモリ(ヒナコウモリ科)が飛来、子育てをしている。この洞窟は出産と子育てのための紀伊半島最大の拠点で、町天然記念物として保護されている。
辺りが暗くなる午後7時半ごろ、ねぐらにしている洞窟から黒い帯となって飛び出す。猛スピードでマツ林を通り抜け、住宅街などを目指す。外灯周りや民家周りなどで餌の昆虫を追い掛け、一晩に数百匹の虫を食べるといわれる。
この洞窟には、6月中旬から下旬にかけて妊娠した雌が飛来、出産と子育てをしている。8月中旬から下旬にかけて他の洞窟に移動する。体色は焦げ茶。前腕長50ミリ前後、重さ15グラム前後と小さい。
農家から仕入れる梅干しを、一律に同じ価格で購入するカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は12日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、和歌山県のみなべ町と田辺市のJAや業界団体、梅干し加工業者を立ち入り検査した。
立ち入りを受けたのは、JAみなべいなみ(みなべ町)、JA紀南(田辺市)のほか、業界団体の紀州みなべ梅干協同組合、紀州田辺梅干協同組合、中田食品(同)などの加工業者。
関係者によると、両組合加盟の計約80社は毎年、梅の収穫期に集まり、等級やサイズごとに共有する「見通し価格」を決め、同じ価格で梅を仕入れるようにしていた疑いがある。
紀州田辺梅干協同組合の事務を請け負う田辺市上秋津の牟婁商工会には午前9時、公正取引委員会の職員2人が訪れた。立ち入り検査を告げられた商工会職員は驚いた様子で、事務所内に緊張した空気が漂った。
公取委職員は事務所内の書類をチェックしながら時々職員に質問。ファイルを抱え別室に運んだ。
一方、田辺市高雄3丁目のJA紀南営農生活本部にもほぼ同時刻、公取委の職員5人が入った。検査の趣旨を説明し、応対した坂本守本部長とともに別室に入った。
中家徹組合長は「独禁法違反に当たるという認識はなかった。価格をつり上げたり、買いたたいたりしているのではなく、需給バランスを見通した中での価格であり、問題はないのではないか」と話した。
梅干しの原料となる1次加工した梅(原料梅)の「見通し価格」に、独禁法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会の検査が入った。この事態に、産地では動揺が広がった。「今後、どうなるのか」。関係者は一様に不安な表情をみせている。
関係者によると、今回、こうした問題が出てきた背景には、原料梅の価格の低下があるという。原料梅の取引価格は、1990年代にはA級(2L)10キロが1万円を超え、最高で1万5千円ほどだった年もあったが、景気の低迷や個人消費の落ち込みなどから、ここ5年は価格が低落。2009〜10年には、業者が決める「見通し価格」が6千円にまで落ち込んだという。
近年は業者の言い値で価格が決まる買い手市場となる中で、農家は原料梅の平均単価が製造原価を大きく下回っていると訴え、経営難にあえいでいる。
関係者によると「見通し価格」は毎年7月ごろ、紀州田辺梅干協同組合と紀州みなべ梅干協同組合が、売れ行きや在庫の状況などを勘案しながら「今年はこれぐらいの相場だろう」ということで決めていたという。
今回の事態に、産地ではさまざまな声が出ている。みなべ町の農業男性は「飽和状態の中でいまの価格は仕方ないと思うが、農家の中には『もっと高い価格を』と不満を持つ人もいる。自由にするのがいいのだろうが、安定を求めると今の形がいいし、複雑だ」と話す。
同市上秋津の農業男性は「個人的には、売る側にとっても買う側にとってもそういう見通し価格のようなものがあれば不安感はないのではないかと思うが、それが違法となると何とも言えない」。
紀州田辺梅干協同組合の不動正巳理事長は「調べには真摯(しんし)に対応したい。まだ結果が出ていないのでコメントはできない」と話している。
紀州みなべ梅干協同組合の小山豊宏理事長は「見通し価格が違法になるという認識はなかった。見通し価格がなければ、梅の売買に混乱が生じるのではないか」と危惧している。
田辺市の真砂充敏市長は「市としては事実確認をして内容の把握に努めたいが、現時点では内容が分からないのでコメントしづらい。梅産地のイメージダウンにつながらないことを望む」と話した。
和歌山県のJAみなべいなみ(久保秀夫組合長、本所=みなべ町気佐藤)で行われていた青梅の荷受けが10日で終わった。主力品種である南高梅の市場への出荷量が昨年度の8割にとどまり、同JAとしての出荷量の統計がある2004年度以降、最も少なかった。長雨によって「すす斑症」が多発し秀品率が低下したことなどが主な理由で、関係者は「今年ほど厳しい年はない」と話している。
同JAによると、今季の南高梅は春先の低温によって実の生育が1週間程度遅れたことから、昨年より3日遅い5月30日から荷受けを始めた。
全国の青果市場に出荷される南高梅は、農家が収穫した青梅の中から秀品を選果し、基本的に10キロ入りの箱に入れて同JAに出している。最終日の10日までに出荷された南高梅は計27万8384箱(約2783トン)で、昨年の計34万6947箱(約3469トン)の8割にとどまった。
JAみなべいなみは、JAみなべとJA和歌山いなみが03年度に合併して誕生。統計がある04年度以降の実績を見ると、これまで最も少なかった04年度の32万1236箱(約3212トン)を大きく下回った。
今季は5月末に台風2号が和歌山県に接近し、収穫を間近に控えた青梅が落果した他、実が枝にこすれるなどして擦れきずも発生。その上に、梅雨時季の降水量が多く、多雨条件で発生しやすい「すす斑症」が多発した。果実の表面がすすが付着したように黒くなるため、市場に出荷できる秀品の割合が下がった。
同JA梅部会の泰地雅夫会長は「今年は当初、病気も少なく良い年になるのではないかと期待していたが、台風の強風で落果や擦れきずができてしまった上に、日照不足で実太りが悪く、すす斑症も出た。普通、秀品率は平均して6〜7割はあるが、今年は平均4〜5割ほどで、2割という農家もあった。気候条件が非常に悪かった」と話している。
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